レスリング パリ五輪内定の樋口が帰国 “パリでは金メダルを”

セルビアで行われているレスリングの世界選手権、男子フリースタイル57キロ級で銀メダルを獲得し、来年のパリオリンピックの代表に内定した樋口黎選手が21日帰国し「パリ大会では金メダルが取れるようにさらにレベルアップしたい」と意気込みを示しました。

今月16日からセルビアで始まったレスリングの世界選手権では、日本選手は各階級とも、3位以内に入れば来年のパリオリンピックの代表に内定します。

樋口選手は男子フリースタイル57キロ級で18日、銀メダルを獲得して代表に内定し21日帰国しました。

そして、成田空港で報道陣の取材に応じ「優勝することだけを目標に世界選手権に臨んだので、すごく悔しい気持ちを持ちながら帰ってきた。ただ、1年前に決めることができたので強化や体重をコントロールする時間がたっぷりできた。この時間をうまく使って、来年のパリオリンピックで金メダルが取れるようにさらにレベルアップしていきたい」と話しました。

また、74キロ級では高谷大地選手が銅メダルを獲得して樋口選手とともに代表に内定しました。

高谷選手は3大会連続でオリンピックに出場した兄の惣亮選手のサポートに回ってきた経験を踏まえ「自分がオリンピックに出るのは不可能だと思っていたが、石を1つずつ積み上げて結果に結びついたことをすごくうれしく思う」と話し、空港で出迎えた妻の芙早乃さんと抱擁を交わして喜びを分かち合っていました。

そのうえで「これから地獄のような練習が待っていると思うが一日一日を大事にしていきたい」と話していました。