浦和レッズ 新たにサポーター4人を無期限の入場禁止に

サッカー天皇杯の試合での浦和レッズのサポーターによる暴力行為をめぐる問題で日本サッカー協会は、新たにレッズのサポーター4人を無期限の入場禁止にしたと発表しました。

日本サッカー協会によりますと、先月、名古屋市で行われた天皇杯4回戦の名古屋グランパスと浦和レッズの試合では、試合後に、レッズのサポーター70人以上が相手チームのサポーターや警備運営のスタッフに暴力をふるったり、相手チームの横断幕やスタジアム内の設置物を損壊したりするなどの行為をおこなったということです。

協会は、一連の行為が映像などで確認できたとして、
▽サポーター17人を無期限の入場禁止、、
▽サポーター1人を5試合の入場禁止としていましたが、
調査の結果、新たに暴力行為などが確認されたとして
▽レッズのサポーター4人を無期限の入場禁止にしたと発表しました。

無期限の入場禁止は協会が主催する試合のほか、JリーグやWEリーグなども対象で、処分を受けるサポーターは、今後の調査によってさらに増える可能性があるとしています。

この問題をめぐっては、暴力行為を防止できなかったなどとしてレッズに対して、19日に、来年度の天皇杯の参加資格のはく奪と、けん責の処分が科されました。

日本サッカー協会とJリーグ・加盟60クラブが共同メッセージ

浦和レッズのサポーターによる暴力行為を受けて日本サッカー協会とJリーグ、それにJリーグに加盟する全60クラブが共同メッセージを発表しました。

共同メッセージでは、今回の処分について「極めて厳しい決定ではあるが、本日開催したJFA理事会およびJリーグ実行委員会で、日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止めることを確認した」としています。

サポーターの行為については「一部の者たちの短絡的な行為によって安全で楽しいはずのサッカー観戦環境が暴力や暴言、威嚇、破壊で侵されるようなことがあってはならず、日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいかない」としました。

その上で、「もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築していく」としています。

そして、今後については「老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく」などとしています。