“大切な存在”ウクライナの文化遺産 3Dモデルで保護を模索

軍事侵攻の開始以降、ウクライナではロシアによる攻撃で文化財が破壊される被害があとを絶ちません。

ユネスコ=国連教育科学文化機関によりますと、9月13日までにウクライナ国内で被害を受けた文化財や文化的施設は「289」にのぼっています。

また、被害額はことし4月の時点で26億ドル、日本円で3800億円余りになるとしています。

この中には、教会や歴史的建造物などが数多く含まれ、ユネスコは「この非道な破壊行為はウクライナの文化遺産に対する暴力が激化していることを意味する」とロシアを強く非難しています。

ウクライナでは、各地に文化財が点在し、国民にとって国の歴史や文化を伝える大切な存在となっていますが、戦闘が長期化するなか、常に攻撃の危険にさらされていると言えます。

こうしたなか破壊に備え、事前に歴史的建造物の3Dデータを保存し修復に役立てようという動きも出ています。

戦時下で文化遺産をどう守るのか、国際部 松本弦記者の現地からのリポートです。

※9月20日の「国際報道2023」で放送した内容です
※動画は9分41秒、データ放送ではご覧になれません