米大手自動車メーカー3社のストライキ 部品メーカーにも広がる

UAW、全米自動車労働組合は15日から続けている大手自動車メーカー3社に対するストライキに加えて、南部アラバマ州にある自動車部品メーカーの工場もストライキに入ったと発表し、アメリカの自動車業界のストライキは広がりを見せ始めています。

UAW、全米自動車労働組合は、アメリカの大手自動車メーカーのGMやフォード、それにクライスラーのブランドを傘下にもつヨーロッパのステランティスの3社との間で労使交渉が合意できず、15日に3社の組合員が史上初めて同時にストライキに突入しています。

ストライキは3社の3つの工場で続けられていますが、UAWは20日、南部アラバマ州にある、ドイツの自動車部品メーカーの工場の組合員190人が新たにストライキに入ったと発表しました。

UAWは、全米の自動車業界の労働者が動きだしているとコメントしていて、アメリカの自動車業界のストライキは広がりを見せ始めています。

背景には、長引くインフレに加えてガソリン車に比べて部品の数が少ないEV=電気自動車の普及が雇用の縮小につながることへの組合側の強い不安があるとみられます。

UAWは、現地時間の22日正午までに交渉の進展がなければ3社に対するストライキを拡大する方針を示していて、アメリカ経済への影響が懸念されています。