記録的暑さで乳牛が死ぬなどの被害相次ぐ 青森 東北町

記録的な暑さの影響で青森県東北町では乳牛が死ぬなどの被害が相次ぎ、地元の酪農業にとって大きな打撃となっています。

青森県東北町によりますと町内の牧場では記録的な暑さが続いた先月までの2か月で去年の同じ時期のおよそ2倍にあたる70頭余りの肉牛や乳牛が死ぬ被害が出ています。

240頭余りの乳牛を飼育する野田頭 昂寿さんの酪農場では、猛暑対策として牛舎で扇風機を回したりミストを噴射したりするなどしてきましたが、4頭が死んだほか、およそ10頭は立ち上がれなくなったり繁殖能力が低下したりしたため食肉処理に回さざるを得なくなったということです。

また、それ以外の牛の多くも相次いで体調不良を起こして、この酪農場での先月までの2か月間の牛乳の生産量は例年よりおよそ36トン減ったということで経営への打撃となっています。

野田頭さんは「猛暑がこれほど続いたのは初めてで対処しきれなかった。このような被害が出てしまいとても残念だ」と話していました。