岸田首相 “ロシアの侵攻は国際法の明白な違反 平和の実現を”

ニューヨークを訪れている岸田総理大臣は、ウクライナ情勢をめぐる国連安全保障理事会の首脳級会合に出席し、ロシアによる侵攻を国際法の明白な違反だと強く非難した上で、法の支配による国際秩序を守り抜くためには、永続的なウクライナの平和の実現が不可欠だと訴えました。

ウクライナ情勢をめぐる国連安全保障理事会の首脳級会合は、日本時間の21日未明、国連本部で開かれました。

この中で岸田総理大臣はロシアによるウクライナ侵攻について「国際法の明白な違反で、最も強い言葉で非難する。侵略を直ちに停止し、即時かつ無条件に軍を撤退させなければならない」と述べました。

その上で「ウクライナ侵略は『無法の支配』への懸念を深刻化させている。法の支配に基づく国際秩序を守り抜くためには、国連憲章に基づいて公正かつ永続的なウクライナの平和を実現させることが不可欠だ」と訴えました。

また即時撤退を求める決議案に拒否権を行使しているロシアなどを念頭に「安保理の決定を妨害し、その信用を失墜させる拒否権を乱用することは国際社会として認められるものではない。分断や対立ではなく、協調の世界を目指すべきで、そのためには国連の機能強化が喫緊の課題だ」と述べ、国連改革の必要性を訴えました。