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メッツ 千賀滉大 マーリンズ戦 6回を投げ2失点で今季12勝目
千賀投手は20日、相手の本拠地フロリダ州マイアミで行われたマーリンズ戦に中5日で先発登板しました。
千賀投手は1回、先頭バッターをフォアボールで歩かせたものの、続くバッターを抑え無失点で切り抜けたあと、3点をリードした4回に1アウト三塁から犠牲フライで1点を返されました。
続く、5回は先頭バッターにヒットを許し、続くバッターにもヒットを打たれましたが、この当たりをライトのマクニール選手が素早くつかんで二塁に送球してランナーをアウトにしました。
このあと、1アウト三塁のピンチでライトフライを打たれ、三塁ランナーがタッチアップでホームに返ろうとしたところをライトを守るマクニール選手が、ホームに好返球してアウトにし、得点を許しませんでした。
千賀投手は、6回にこの回の先頭バッターにホームランを打たれて1点を失いましたが、後続を3人で抑えて勝ち投手の権利を持ってこの回でマウンドを降りました。
千賀投手は6回を投げて打たれたヒットは7本、フォアボールが2つ、2失点で防御率は2.96になりました。
また、三振3つを奪い日本投手としては4人目となる新人でのシーズン200奪三振まであと「6」としています。
試合はメッツが8対3で勝って、千賀投手の成績は今シーズン12勝7敗となりました。
「目の前に分かりやすい数字 クリアしたい」
試合後、千賀投手は「なかなか満足がいくようなレベルではなかったが、本当に守備でいいプレーをたくさん出してくれた。自分のボールの質を高めていくことが来年につながると思っているので、そういう点に関してはまだまだやらなくちゃいけないなと思っている」と話しました。
大リーグ1年目の今シーズンはここまで防御率は2.96と2点台をキープしてリーグ2位につけ、シーズン200奪三振にもあと6つに迫るなどアメリカのメディアに新人王の有力候補として取り上げられる活躍を続けてきました。
今シーズンはあと1試合に登板する予定ですが、千賀投手は「まずは大きなけがなく1年間を終わればいいなと思っているし、目の前に分かりやすい数字も出てきたのでそこはクリアしたい」と話し、節目の数字に到達してシーズンを終えることを目標に掲げていました。
試合後は新人選手の恒例 仮装姿で移動
千賀投手は試合後、新人選手の恒例となっている仮装をしてマイアミから次の遠征先のフィラデルフィアに移動しました。
大リーグではシーズン終盤のこの時期に新人選手がユニークな仮装姿で遠征先に移動する習慣があり、千賀投手は宇宙飛行士の衣装を着て移動しました。
また、オリオールズの藤浪晋太郎投手はチームカラーのオレンジの水着姿に、ゴーグルとスノーケル、それに子ども用の浮き輪をつけて移動しました。
上半身は裸で、背中には、みずからの背番号とともに「ミスター・スプラッシュ」という名前が入っていて、球団のSNSにはその姿のまま遠征先に向かう飛行機の前で集合写真に収まっていました。
こうした習慣は過去にはイチローさんや松井秀喜さん、ダルビッシュ有投手なども経験していて、新人選手が大リーガーとして認められた1つの証しとして行われてきましたが、近年は選手に対するいじめだという見方も広がり、現在は労使協定の中で女装をして移動することは禁止されています。
エンジェルスの大谷翔平選手は新人だった2018年にこの仮装はしておらず、代わりに遠征中のバスで歌を披露してチームメートを楽しませました。