上川外相“女性が紛争予防などに主体的に参画することが重要”

ニューヨークを訪れている上川外務大臣は、女性と平和をテーマにしたシンポジウムでスピーチし、紛争などの被害者になりやすい女性が紛争の予防などに主体的に参画することが重要だとする考えを、国内外で推進していきたいと意気込みを語りました。

このシンポジウムは「WPS」という2000年に国連安全保障理事会で決議が採択された、紛争などの被害者になりやすい女性が、紛争の予防や紛争後の和平に主体的に参画することが重要だとする考えをテーマにしたものです。

上川大臣はスピーチで「日本政府は今、外務省を中心に『WPS』の推進に向けて国連や国際協力の分野で取り組みを強化している。社会や経済の問題として伝統的に議論されてきた女性と女児の問題を、国際社会と安全保障の領域に取り込んだ『WPS』の重要性を認識している」と述べました。

また「世界各地で自然災害が多発する中、災害対応や防災、減災の分野に『WPS』の考え方を組み込むことは極めて重要だ」と述べました。

そのうえで「外務大臣として、国内外問わず推進に向けて引き続き取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。