“パワハラ行為で精神的苦痛” NHK関連団体勤務の男性が提訴

NHKの関連団体「NHKグローバルメディアサービス」に勤める男性が、上司から手を払いのける暴力や人格を傷つけるような発言をされ、精神的苦痛を受けたなどとしてこの上司と会社に損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは「NHKグローバルメディアサービス」に勤める原田勤さん(74)で、20日、弁護士とともに記者会見を開きました。

原田さんは去年、NHKニュースのウェブサイトの業務で用語の使い方をめぐり、当時の上司から手を勢いよく払いのけられる暴力を受けたということです。

また、自身の経費使用の誤りを報告した際に同じ上司から「認知症だ。何を言っているのかわからない」などと人格を傷つけるような発言をされたと主張しています。

こうしたパワハラ行為によって精神的な苦痛を受けたなどとしてこの上司と会社に対し慰謝料などあわせておよそ160万円を支払うよう求めています。

「NHKグローバルメディアサービス」は「訴状が届いていないため詳細はお答えできませんが、会社としては迅速に調査し、関係者の処分を行い、誠心誠意対応したと考えております」とコメントしています。