陸自3人死傷事件 逮捕された18歳の自衛官候補生を懲戒免職

岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で、実弾射撃の訓練中に隊員が小銃で銃撃され3人が死傷した事件で、陸上自衛隊は、殺人の疑いで逮捕された18歳の自衛官候補生を20日、懲戒免職にしました。

ことし6月、岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で、実弾射撃の訓練中に18歳の自衛官候補生が3人の隊員に向けて小銃を発砲した事件では、名古屋市の守山駐屯地に所属する52歳の1等陸曹と25歳の3等陸曹が死亡し、別の3等陸曹も重傷を負いました。

陸上自衛隊は、殺人などの疑いが持たれている自衛官候補生について、候補生本人や現場にいた隊員などに聞き取りを行った結果、職務上の注意義務違反が確認できたとして、20日付けで懲戒免職の処分にしたと発表しました。

陸上自衛隊は引き続き当時の詳しい状況を調べていて、事件が起きたいきさつや再発防止策などをまとめ次第、公表することにしています。

この事件では、逮捕された候補生の刑事責任能力を調べるため、鑑定留置が行われています。