“中国の秦剛前外相 駐米大使時代の不倫で解任か” 米有力紙

中国の秦剛前外相がことし7月、就任から半年余りで突然、解任されたことをめぐり、アメリカの有力紙は、秦氏がアメリカで大使を務めていた際、不倫を続け、現地で子どもをもうけていたことが解任につながったとしたうえで、国家の安全について情報を漏らした可能性についても調査の焦点となっていると伝えました。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは19日、複数の関係者の話として、秦剛氏に対する中国共産党の内部調査の結果が先月、閣僚などに報告されたと伝えました。

それによりますと、秦氏がアメリカで大使を務めていた際に不倫を続け、アメリカで子どもをもうけたことがわかったということです。

解任の正式な理由は「生活スタイルの問題」とされ、現在は国家の安全について情報をもらした可能性についても調査の焦点となっているということです。

不倫の相手はわかっていないということですが、アメリカ生まれの子どもは親が外国人でもアメリカ国籍が与えられます。

このため、子どもの存在が外相として国益を損ねるおそれがあったことも解任につながったとする関係者の話も伝えています。

中国外務省の毛寧報道官は19日の会見で、この報道について問われましたが、「外相の任免についてはすでに情報を発表している。そのほかの状況については承知していない」と述べるにとどまりました。

中国では国防相の李尚福氏についても動静が3週間伝えられておらず、汚職で調査されているなどといった臆測が広がっています。