青森 八戸の駅弁メーカーの弁当で約100人食中毒か

青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べたおよそ100人が、下痢やおう吐などを訴えていることが分かりました。体調不良を訴えている人は全国の40の自治体で確認されているということで、保健所は食中毒の疑いがあるとみて詳しいいきさつや原因について調べています。

青森県の八戸市保健所によりますと、17日福島県内の保健所から八戸市にある駅弁メーカー「吉田屋」が作った弁当を食べた複数の人が体調不良を訴えていると連絡がありました。

保健所で調べたところ、19日午前までに、消費期限が今月16日と17日までの弁当を食べた男女およそ100人が、下痢やおう吐などを訴えていることが分かったということです。

体調不良を訴えている人は全国40の自治体で確認されていて、詳しい容体については調査中だとしています。

また体調不良を訴えている人は、数百人にのぼる可能性があるということです。

保健所によりますと、この駅弁メーカーは主に全国各地のスーパーでのイベントや、地元の八戸駅や新青森駅などJRの各駅を中心に駅弁を販売しています。

八戸市保健所は「患者が食べたものや具合の変化について調査し、症状が食中毒に当たるかどうかを判断していきたい。また、食中毒と判断された場合は原因施設の特定や調査を行っていく」としていて、詳しいいきさつや原因について調べています。

吉田屋とは

吉田屋のホームページなどによりますと、吉田屋は、明治25年創業の駅弁メーカーで全国各地のスーパーで行われる駅弁フェアや、地元の八戸駅や新青森駅などJRの各駅で弁当の販売を行っているということです。

吉田屋社長「心よりおわび申し上げます」

吉田屋の吉田広城社長は「購入されたお客様を悲しませる結果となり心よりおわび申し上げます。健康を害したお客様には1日も早い回復を社員一同お祈り申し上げます。原因について八戸市保健所とともに調査中であり、判明し次第お知らせいたします」と話しています。

埼玉 スーパーで販売された駅弁で食中毒か

このメーカーが製造し埼玉県内のスーパーで販売された駅弁を食べた10人が体調不良を訴え、県は、食中毒の疑いがあるとみて調べています。

埼玉県によりますと体調不良を訴えているのは、吉田屋が製造した
▽「函館うにの箱めし」と
▽「函館海宝 煌めくイクラと大玉ほたて弁当」を食べた10人です。

9月16日にスーパー「ヤオコー」の県内の店舗で販売されたもので、弁当を食べた人からおう吐や下痢などの体調不良の訴えがあり、18日に「ヤオコー」から県に連絡があったということです。

このスーパーでは2つの弁当以外にも同じ会社が製造した5種類の弁当が販売され、販売個数は7種類合わせておよそ1000個に上るということです。

県は弁当が原因の食中毒の疑いがあるとして詳しく調べるとともに7種類の弁当を購入した人に食べないよう呼びかけています。