万博の海外パビリオン チェコが建築許可を初めて申請

再来年の大阪・関西万博で海外の国がみずから建設するタイプのパビリオンの準備の遅れが指摘される中、19日、参加国で初めて、チェコが建築許可の正式な申請書を大阪市に提出しました。

再来年の大阪・関西万博をめぐっては、60か国がみずから費用を負担して56のパビリオンを建設することになっていますが、これまで着工に必要な「仮設建築物」の建築許可を大阪市に申請していた国はなく、準備の遅れが指摘されていました。

これについて、大阪市によりますと19日、参加国で初めてチェコがこの申請書を提出したということです。

チェコのパビリオンには木製のパネルや伝統的なアートガラスが使われる計画だということで、今後、2週間から1か月ほどの審査で市から許可を得られれば、着工できるようになります。

チェコの担当者は「大阪市に申請した最初の国であることをお知らせできてうれしく思います。世界中から多くの注目を集める独自のパビリオンを世界に紹介するため最善を尽くしています」とコメントしています。

海外パビリオンをめぐっては、実施主体の博覧会協会が準備を加速させるため組み立て式の箱形の建物を協会が建て、内装や外装のデザインなどは各国に委ねる「タイプX」と呼ばれる方式を提示していて、協会幹部によりますと、これまでに合わせて10か国がこの方式を検討しているということです。