モロッコ地震 IMFと世界銀行の年次総会は予定どおり現地開催へ

IMF=国際通貨基金と世界銀行は10月9日から北アフリカのモロッコで開くことにしていた年次総会について、甚大な被害をもたらした地震の救援や復興活動を妨げない形で予定どおり開催すると発表しました。

IMFと世界銀行は10月、モロッコで年次総会を開き、食料やエネルギー価格の高騰、それに各国の中央銀行の利上げの影響で深刻化している途上国の債務問題などについて議論することにしていました。

しかし、中部の山岳地帯で今月8日、マグニチュード6.8の地震が起き甚大な被害が出たことから、年次総会を予定どおり開催するか検討してきました。

その結果、IMFと世界銀行はモロッコ当局とともに18日、声明を発表し、地震の救援や復興活動を妨げず、被災者に配慮することが重要だとした上で、年次総会は予定どおり10月9日から15日にかけてモロッコのマラケシュで開催すると発表しました。

IMFのゲオルギエワ専務理事と世界銀行のアジェイ・バンガ総裁などは「総会の開催は、国際社会が悲劇から再び立ち上がっているモロッコと国民に寄り添い支援することを示す機会にもなると確信している」との声明を出しました。