NY原油先物価格 1バレル=92ドル台まで上昇 ことし最高値更新

18日のニューヨーク原油市場ではサウジアラビアによる原油の自主的な追加減産が延長された一方、需要は堅調で需給が引き締まるとの見方から国際的な原油の先物価格が一時、1バレル=92ドル台まで上昇しことしの最高値を更新しました。

ニューヨーク原油市場では原油価格の上昇傾向が続いていて18日は国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が去年11月以来、およそ10か月ぶりに一時、1バレル=92ドル台まで上昇しことしの最高値を更新しました。

サウジアラビアによる原油の自主的な追加減産がことし12月末まで延長された一方でOPEC=石油輸出国機構などが発表した原油の需要の見通しやこのところのアメリカの経済指標を受けて需要は堅調で需給が引き締まるとの見方が強まったことが主な要因です。

原油価格の上昇が続けばインフレ圧力が強まり、ガソリン価格など暮らしに影響が及ぶ可能性があります。

市場関係者は「中国の原油需要が落ち込むという見方がいくぶん後退していることも原油価格を押し上げていて、原油価格の上昇がどこまで続くか、見通せない状況となっている」と話しています。