中日 根尾 広島戦に先発今季初登板 6回まで無失点も勝敗つかず

プロ野球 中日の5年目、根尾昂投手が本拠地で行われた広島戦に先発で今シーズン初登板し6回まで無失点と好投しました。7回にエラーが絡んで4失点し、この回途中でマウンドを降りましたが、勝ち負けはつきませんでした。

根尾投手は大阪桐蔭高校の時に甲子園で春夏連覇を達成しドラフト1位で野手として中日に入団しましたが、昨シーズン途中にピッチャーに転向しました。

5年目の今シーズンは春のキャンプからコントロールに苦しみ、2軍で0勝7敗、防御率3.43の成績でした。

こうした中、根尾投手は本拠地のバンテリンドーム ナゴヤで行われた広島戦に先発で今シーズン初登板しました。

根尾投手は1回に先頭バッターをフォアボールで出しましたが、後続を打ち取って無失点で切り抜けると、2回以降は最速149キロのストレートを軸にスライダーやフォークボールを効果的に使い、6回までヒット3本に抑え得点を与えませんでした。

また、バッティングでは4回の第2打席でライト前ヒットを打ってチャンスを作り、追加点につなげました。

この後、リードが6点となった7回に根尾投手はエラーも絡んで1アウト満塁とされ、内野ゴロの間に1点を失いました。

さらにフォアボールを出して2アウト満塁となった場面でマウンドを降りました。

根尾投手は6回と3分の2イニングで98球を投げ、打たれたヒットが4本で奪った三振が2つ、フォアボール3つ、4失点でした。

試合は根尾投手がマウンドを降りた後、中日のリリーフ陣が同点とされたため、根尾投手に勝ち負けはつかず、プロ初勝利はなりませんでした。

根尾投手は球団を通じて「最後、粘りきれなかったので、次は粘れるように頑張ります」とコメントしています。

根尾「ストライクゾーンで勝負できた」

根尾昂投手は試合後「最後に粘りきれなかったので次は勝ちがつくように頑張ります。自分のストレートを信じてストライクゾーンで勝負できたのがよかった」と振り返りました。

また4回の第2打席でライト前にヒットを打ったことについては「たまたまです。1番に岡林がいるので上位につなぐ意識を持って打席に入っています」と話していました。

そのうえで「自分としては次も投げたい。しっかり準備したい」と残り少なくなった今シーズンの意気込みを示していました。