中国ASEAN博覧会は貿易を促進しようと南部の南寧で毎年開かれ、ことしは20回目となります。
17日の開幕式では、李強首相が演説し
▽中国とASEANの貿易額がこの20年で16倍余りに増えたことや
▽双方が3年連続で最大の貿易相手になっていることなどを紹介しました。
そのうえで、「中国とASEANの関係はアジア太平洋地域で最も成功し、最も活力のある協力の模範となっている」と評価し、経済的な結びつきをさらに深めていく考えを強調しました。
開幕式にはベトナムのファム・ミン・チン首相や、カンボジアのフン・マネット首相など各国の首脳や高官も多数参加し、中国との関係を重視する姿勢がうかがえました。
中国ASEAN博覧会 李強首相 経済的な結びつきを強調
中国でASEAN=東南アジア諸国連合との大規模な展示商談会が開かれ、李強首相は経済的な結びつきをさらに深めていく考えを強調しました。


商談会の会場にはASEAN各国がブースを設け、特産の果物の加工品や家具などが展示された一方で、中国のブースでは世界の市場で存在感が高まっている中国メーカーのEV=電気自動車などを紹介していました。
中国としては南シナ海をめぐってASEANの一部の加盟国と領有権争いが続くなか、経済力を背景に取り込みを図るねらいもあるとみられます。