レスリング世界選手権 石黒隼士が準々決勝で敗れる

来年のパリオリンピックの代表内定がかかる、レスリングの世界選手権が16日セルビアで開幕し、男子フリースタイル86キロ級の石黒隼士選手は準々決勝で敗れました。

世界選手権は16日、セルビアのベオグラードで開幕し、去年はウクライナへの軍事侵攻を理由に参加が認められていなかったロシアとベラルーシの選手は、中立な個人の選手として出場します。

大会では男女合わせて30階級で試合が行われ、このうちオリンピックで行われる18の階級で5位以内に入った選手の国や地域にはパリ大会の出場枠が与えられ、日本選手は3位以内に入ればパリ大会の代表に内定します。

初日の16日、オリンピックで行われる階級では男子フリースタイル86キロ級の石黒選手は準々決勝でウズベキスタンの選手と対戦し、5対15の「テクニカルスペリオリティ」で敗れました。

また、125キロ級の山本泰輝選手は初戦の2回戦でインドの選手に敗れました。

「テクニカルスペリオリティ」とは

日本レスリング協会は大差がついて試合が終了する場合、「テクニカルフォール」という名称を使っていましたが、このほど国際基準に合わせて、「テクニカルスペリオリティ」に変更すると発表しました。

レスリングでは男子フリースタイルと女子では10点差、男子グレコローマンスタイルでは8点差がついた時点で試合が終了になります。

日本レスリング協会はこれを「テクニカルフォール」としていましたが、今後、「テクニカルスペリオリティ」に改めるということです。

協会は7月に行われた全国高校総体から導入し、今後、本格的に使用するということです。