秋場所の7日目、角番の大関 貴景勝は大関経験者の平幕 正代と対戦しました。
貴景勝は立ち合いから強烈な突き押しで攻めたものの押し切れず、体が起き上がったところを正代に一気に押し出されて2敗目を喫しました。
残る2人の大関のうち、霧島は玉鷲と結びの一番で対戦し、立ち合いから厳しく突いて攻めて「突き落とし」で勝ち、2敗を守りました。
一方、新大関 豊昇龍は新小結 錦木に押し出しで敗れ、早くも4敗目となりました。
4敗の大栄翔と2敗の琴ノ若の関脇どうしの一番は大栄翔が制しました。
もう1人の関脇 若元春は今場所3人の大関を破った平幕の北勝富士に勝ち、2連敗のあと5連勝としました。
このほか、1敗の平幕4人のうち、高安と熱海富士は勝って1敗を守り、金峰山と剣翔は敗れて2敗となりました。

大相撲7日目 大関 貴景勝は正代に敗れ2敗に
大相撲秋場所は7日目、三役以上でただ1人1敗を守っていた大関 貴景勝は正代に敗れて2敗目を喫しました。
中入り後の勝敗
▽熱海富士に輝は熱海富士が「押し出し」で勝って6勝1敗としました。
▽琴勝峰に錦富士は錦富士が「はたき込み」。
▽妙義龍に剣翔は妙義龍が「上手投げ」。
▽千代翔馬に佐田の海は佐田の海が「寄り切り」で勝ちました。
▽宝富士に大翔鵬は宝富士が「送り出し」。
▽御嶽海に碧山は御嶽海が「押し出し」。
▽金峰山に北青鵬は北青鵬が「寄り切り」。
▽遠藤に平戸海は遠藤が「寄り倒し」。
▽高安に翠富士は高安が「上手投げ」で勝って6勝1敗としました。
▽琴恵光に湘南乃海は湘南乃海が「寄り切り」。
▽豪ノ山に王鵬は豪ノ山が「送り出し」。
▽竜電に宇良は宇良が「上手出し投げ」。
▽隆の勝に阿武咲は隆の勝が「押し出し」。
▽阿炎に朝乃山は朝乃山が「押し出し」で勝って連敗を4で止めました。
▽明生に翔猿は翔猿が「押し出し」。
▽北勝富士に若元春は若元春が「寄り切り」。
若元春は2連敗のあと5連勝です。
▽大栄翔に琴ノ若は大栄翔が「突き落とし」。
▽錦木に新大関・豊昇龍は錦木が「押し出し」。
豊昇龍は3勝4敗と再び黒星が先行しました。
▽正代に角番の大関・貴景勝は正代が「押し出し」。
貴景勝は2日目からの連勝が5で止まり、2敗となりました。
▽角番の大関・霧島に玉鷲は霧島が「突き落とし」で勝ちました。
力士の談話
大関経験者の正代に敗れ、2敗目を喫した貴景勝は「この一番は戻ってこない。あしたに向けて頑張るだけだ」と淡々と話していました。
一方の正代は「思い切って立ち合いで当たって引かれたら仕方がないと思い、気負いなくできた。立ち合いで負けなかったのがよかった。あしたにつなげたい」と手応えを口にしました。
5勝目を挙げた角番の大関・霧島は「しっかり当たって流れでいった。体が動いているので、次につながる相撲をとっていきたい」と話していました。
新大関の豊昇龍を破った新小結の錦木は、「立ち合いから前に出ることができて、大関を相手に最後、押し出せたのでいい相撲だったと思う」と笑顔で振り返りました。
ここまで3人の大関を破っている北勝富士に勝って、3日目から5連勝とした関脇・若元春は「前に出て、腰を下ろして、落ち着いてできたのは悪くなかった。負けても勝ってもその日は一番しかとれないので、出せるものをしっかり出していく」といつもどおり淡々と話しました。
新関脇の琴ノ若に勝って連敗を2で止めた関脇の大栄翔は、「攻めを厳しくしようと思っていた。いい相撲がとれてよかった」と話していました。
平幕の阿炎に勝って、連敗を4で止めた大関経験者の朝乃山は「相手が立ち合いから逃げた方向にも対応できてよかった。きょうも応援のタオルが多かった。そういうのを見ると勝ちたい気持ちがわいてくる」と話していました。
大関経験者の高安は翠富士に勝って6勝目を挙げ、「よく見て攻めることができた。あすからも変わらず、勝つための準備をして自信をもってやりたい」と先を見すえていました。
同じく6勝目を挙げた返り入幕の熱海富士は「1日1日が長いので先のことを考えている余裕はない。自分は何もできないのでやることをやるだけだ」と話していました。
竜電に勝って通算300勝目を挙げた平幕の宇良は「もうちょっと早くたどりつきたかった。時間がかかっている。うれしいとかではない」と冷静に話していました。