イギリスの首都ロンドンでは、ヨーロッパ最大の防衛装備展示会が15日まで開かれ、36か国から1500を超える企業が参加しました。
欧州最大の防衛装備展示会 ウクライナ企業が支援呼びかけ
イギリスで開かれたヨーロッパ最大の防衛装備展示会で、ウクライナの企業がロシアの軍事侵攻に対抗するため前線で使われている装備を展示し、投資や技術供与などさらなる支援を呼びかけました。

このうちロシアの軍事侵攻を受けるウクライナからも5社が参加し、実際に前線で使われているドローンや敵のドローンを無力化する電子装置、それに水陸両用車などを展示しました。

出展の主な目的は販売ではなく、軍事侵攻に対抗するための投資や技術供与を呼び込むことで、ウクライナ人社員たちはブースを訪れた各国の関係者に装備について説明していました。

ドローンの製造責任者の女性は、侵攻前まで首都キーウで公共空間の設計士をしていたということで「ものを破壊する兵器をつくることの意義を、自分に言い聞かせています。今は国民一人一人が自分の能力や知識をどういかせるか考えています。戦争が終わったら、体が不自由な人たちが公共空間にアクセスしやすい都市を再建したい」と話していました。
また、以前は家具を作っていたという男性は「もっと多くのドローンが必要で、 ビジネスパートナーを探しています。各国の支援に感謝していますが、ウクライナが自由を保ち領土と国民を取り戻すためには さらなる支援が必要です」と呼びかけていました。