日英の安全保障協力の強化へ「円滑化協定」10月15日発効へ

日本とイギリスの安全保障協力の強化に向け、政府は、自衛隊とイギリス軍が共同訓練を行う際などの対応を、あらかじめ取り決める「円滑化協定」を10月15日から発効させることを決めました。
「円滑化協定」の締結・発効は、オーストラリアに次いで2か国目です。

「円滑化協定」は、自衛隊と他国の軍隊の相互訪問を円滑にすることを目的に、共同訓練を行う際の武器・弾薬の取り扱いや、事件・事故を起こした場合の裁判権などについて、あらかじめ取り決めるものです。

協定は、ことしの通常国会で承認され、イギリスの国内手続きが終わったことから、政府は15日の閣議で10月15日から発効させることを決めました。

これについて木原防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「日本とイギリスは、アジアや欧州における最も緊密な安全保障上のパートナーだ。防衛省・自衛隊として、協定を早期に活用する予定で、防衛協力を深化させていく」と述べました。

陸上自衛隊とイギリスの陸軍が、ことし11月に日本で共同訓練を実施する予定で、防衛省は、協定の適用に向けて調整を進めることにしています。

「円滑化協定」の締結・発効は、オーストラリアに次いで2か国目となります。