東京23区などで非常に激しい雨 低地の浸水 川の増水など警戒を

前線や湿った空気の影響で関東甲信では大気の状態が非常に不安定になっていて、夕方には東京23区で非常に激しい雨が降りました。この時間は関東北部などで激しい雨が降っているところがあり、低い土地の浸水や川の急な増水、土砂災害に警戒してください。

気象庁によりますと、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東甲信を中心に大気の状態が非常に不安定になっています。

午後8時までの1時間には
▽群馬県榛名山で33.5ミリ
▽長野県野辺山高原で31.5ミリの激しい雨が降りました。

また、夕方には都内でも雨が強まり、いずれも東京都が設置した雨量計で
▽午後4時までの1時間に中央区で59ミリ、清瀬市で58ミリ
▽午後4時半までの1時間に大田区で54ミリの非常に激しい雨を観測しました。

関東甲信ではこのあと数時間雷を伴った激しい雨が降り、特に関東では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

16日夕方までの24時間に降る雨の量は
▽関東北部で100ミリ
▽関東南部で90ミリ
▽甲信で60ミリと予想されています。

気象庁は低い土地の浸水や川の急な増水、土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに十分注意するよう呼びかけています。

大気の不安定な状態は16日の明け方にかけて続く見込みで、急に冷たい風が吹くなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合は頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。

航空への影響(18:30)

国土交通省によりますと、羽田空港では、雷の影響で地上での航空機の誘導や荷物の積み降ろしなどを行うグランドハンドリング作業が午後3時40分ごろから一時、すべて中止されたということです。

このため羽田空港を離着陸する便に影響が出ていて、午後6時半現在、すでに欠航したか今後、欠航が決まっているのは、全日空が41便、日本航空が13便のあわせて54便です。

国土交通省によりますと、グランドハンドリング作業は午後5時前にすべて再開されたということです。

JR新宿駅 ホームの天井部分から水が激しく流れ落ちる

15日午後2時前に、JR新宿駅のホームで撮影された映像です。

天井部分から水が激しい勢いで流れ落ち、ホームに水たまりができている様子が確認できます。