JR西日本とソフトバンク バス自動運転 広島の公道で実証実験へ

JR西日本とソフトバンクは、自動運転の技術を活用してバスが専用道で隊列走行するシステムの実用化に向けて、ことし11月から広島県内の公道で実証実験を始めることになりました。

これは両社が京都市内で開いた記者会見で明らかにしました。

JR西日本とソフトバンクは、自動運転によってバスの隊列走行をできるようにしようと、おととしから滋賀県野洲市のテストコースで実験を進めていましたが、前後のバスのブレーキやドアの開閉のタイミングなどの課題をクリアできたとして、公道での実証実験に踏み切ることになりました。

具体的には、広島県東広島市のJR西条駅と広島大学東広島キャンパスを結ぶ県道と市道の一部を専用道として利用し、後ろを走るバスには運転手が乗らない「レベル4」の状態で、まずは数百メートルを走るということです。

車両の連結や専用道の整備によって輸送力の増加などを目指す、BRT=バス高速輸送システムは、地方の鉄道路線の利用者の減少が続く中、期待も寄せられています。

JR西日本の中村圭二郎副社長は記者会見で「将来の地域交通を担う選択肢の一つとしての可能性がある。2020年代半ばの実用化を目指したい」と話していました。

ソフトバンクの宮川潤一社長は「次世代モビリティーサービスの早期実現に向けて取り組みを進めていく」と話していました。