山形 川西町 冷房に貯蔵の雪利用も猛暑で雪なくなり冷房使えず

厳しい残暑が続く中、冬場に貯蔵した雪を夏場の冷房に利用している山形県川西町の施設では、この夏の猛暑の影響で雪がなくなり冷房が使えなくなっています。

山形県川西町の図書館やホールなどが入る文化施設「川西町フレンドリープラザ」では、冬場に施設の裏にある2つの貯蔵庫に合わせて1000トンの雪をため、夏場には、その雪どけ水で冷やした空気を冷房として使用しています。

施設によりますと、貯蔵した雪を使った冷房は、最大で334時間使用でき、例年は6月下旬から9月下旬まで使用していましたが、ことしは7月中旬以降、厳しい暑さの影響で冷房の使用が増え、9月9日には、冬場にためた雪をすべて使い切ったということです。

施設には、電気で動くエアコンも設置されていますが、点検が終了するまで使用できないため、窓を開けたり扇風機を使ったりして暑さをしのいでいるということです。

施設の一部を管理する阿部孝夫さんは「ことしの暑さは、ある程度予想していたが、お盆が過ぎても暑い日が続いたのは計算外で、雪がなくなってしまった」と話していました。