NASA UFOの報告書 “科学的結論導くにはデータ不足”

未確認飛行物体・UFOについて調査を進めてきたNASA=アメリカ航空宇宙局のチームが最終的な報告書をまとめ、科学的な結論を導くにはデータが足りないと指摘しました。

今後、情報収集の仕組みづくりにNASAの専門知識を活用することを提言しています。

NASAは去年、未確認飛行物体・UFOなど、上空で目撃される正体不明の現象について専門家を集めたチームを立ち上げ、調査を進めてきました。

14日、このチームが最終的な報告書をまとめました。

報告書では、正体不明の現象の多くが気球や航空機、自然現象などとして説明できることがわかってきたとしています。

一方で、説明できない現象に対し、科学的な結論を出すには必要なデータが足りないと指摘しました。

そして、今後はきちんとしたデータ収集を行うことが重要だとして
▽民間の人工衛星の活用や
▽AIを使った膨大なデータの分析などでNASAの専門知識を活用するべきだと提言しています。

NASAのネルソン長官は記者会見で「正体不明の現象の起源が地球以外にあるという証拠は見つかっておらず、依然として何なのかは分かっていない。今後はわれわれの専門性をいかしつつ、ほかの機関とも連携しながら解明に向けて取り組む」と述べていました。