米大手自動車メーカー3社の組合 一部がストライキ突入

UAW=全米自動車労働組合は大手自動車メーカー3社との労使交渉で合意できず、3社の組合員の一部が15日、ストライキに突入しました。UAWはバイデン大統領の支持団体として知られ3社の組合員は15万人にのぼっていて、アメリカ経済や来年の大統領選挙にどこまで影響が及ぶかに関心が集まっています。

UAW=全米自動車労働組合はアメリカのGM=ゼネラル・モーターズとフォード、それにクライスラーのブランドを傘下にもつヨーロッパのステランティスの自動車メーカー3社との4年ぶりの労使交渉で合意できず3社の組合員の一部が15日、ストライキに突入しました。

このうち中西部ミシガン州では、フォードの工場の労働者が待遇の改善を訴えていました。

長引くインフレを背景に組合側が4年間で40%の賃上げや物価に応じて賃金を上げることなどを求めているのに対して経営側の回答は3社とも要求を下回っているということです。

3社の組合員が足並みをそろえてストライキに入るのは初めてです。

3社の組合員は15万人にのぼり、3社のすべての組合員が10日間、ストライキを行った場合の経済的損失は56億ドル、日本円でおよそ8200億円にのぼるとのコンサルティング会社の試算もあります。

また、UAWはバイデン大統領の支持団体としても知られていて、ストライキがアメリカ経済や来年の大統領選挙に及ぼす影響に関心が集まっています。