“英軍有人偵察機にロシア軍の戦闘機がミサイル” BBC

去年9月、黒海上空を飛行中だったイギリス軍の有人偵察機に対し、ロシア軍の戦闘機が撃墜する意図でミサイルを発射していたと、イギリスの公共放送BBCが報じました。これについてイギリス軍のトップは、国際空域での偵察飛行の正当性を強調し、ロシア側を非難しました。

BBCが14日に報じたところによりますと、去年9月、黒海上空を飛行していたイギリス空軍の30人乗りの偵察機に対し、ロシア軍のスホイ27戦闘機がミサイル2発を発射しました。

1発目は目標から外れ、2発目はそのまま落下したため、偵察機に被害はなかったということです。

ミサイルの発射について、ロシア側は当初、技術的な不具合によるものだと説明していましたが、傍受された交信記録などによると、管制官のあいまいな指示が原因で操縦士は偵察機を撃墜する意図で発射したことが明らかになったということです。

これについてイギリス軍のトップ、ラダキン参謀長は14日、ロンドン市内で開かれたフォーラムで「この事態のあと偵察飛行を短期間見合わせ、状況をよく理解するためロシア側との対話を行った」と説明しました。

その上で「われわれは黒海上空の国際空域で活動している」と述べ、偵察飛行の正当性を強調するとともに、ロシア側を非難しました。

その後、イギリス軍は、偵察飛行にはミサイルを搭載した戦闘機の護衛をつけているとBBCは伝えています。