記録的大雨から1週間 千葉や茨城で暮らしへの影響続く

千葉県や茨城県などで大きな被害が出た記録的な大雨から15日で1週間です。
千葉県茂原市では、まだ浸水被害の全体像が把握できていないほか、茨城県では、住宅に流れ込んだ泥などの片づけが進んでおらず、暮らしへの影響が続いています。

9月8日、関東では、千葉県と茨城県の太平洋側を中心に記録的な大雨となり、川の氾濫や土砂災害が相次ぎました。

千葉県では住宅の被害は、これまでに21市町村で確認され、一部損壊が22棟、床上浸水が371棟、床下浸水が381棟となっています。

特に、市内の広い範囲で浸水が発生した茂原市では、全体像が把握できておらず、県や他の自治体から職員の応援を受けながら、被害の確認を急いでいます。

また、14日時点で、11世帯18人が自宅が浸水して住めなくなるなどして、避難所での生活を余儀なくされています。

茨城県は、県の発表で2人が死亡、床上浸水が510棟にのぼっていて、泥のかき出しや家具を外に出してほしいといった相談が、自治体に相次いでいます。

相談件数は14日までに、
▽高萩市で109件
▽日立市で87件
▽北茨城市で82件
となっていますが、相談件数の増加にボランティアの人数が追いついていないということです。

県や市は、16日からの3連休でボランティアが集まることに期待していて、水戸市と北茨城市や高萩市を結ぶ、災害ボランティアバスを県が運行するなど、受け入れ態勢を強化することにしています。