27歳容疑者を「重要指名手配」に指定 ひき逃げ事件では初 大分

去年、大分県別府市の交差点で、大学生が車にはねられて死亡したひき逃げ事件で、指名手配されている27歳の男の容疑者について、警察庁は全国の警察を挙げて捜査をする「重要指名手配」に指定しました。ひき逃げの容疑者が指定されるのは全国で初めてです。

「重要指名手配」に指定されたのは、八田與一容疑者(27)です。

八田容疑者は去年6月29日、別府市野口原の県道の交差点で、大学生2人を車ではねて、このうち当時19歳の大学生を死亡させ現場から立ち去ったとして、ひき逃げの疑いで逮捕状が出され、全国に指名手配されています。

これまでの警察の捜査で、容疑者は、
▽事件前、大学生を呼び止めて言いがかりをつける様子が目撃されているほか、
▽時速100キロ近くのスピードでブレーキをかけずに、はねたとみられています。

警察庁は、全国の警察を挙げて捜査する必要性が高いと判断し、9月8日付けで容疑者を「重要指名手配」に指定しました。

ひき逃げの容疑者が指定されるのは全国で初めてで、今後、全国の警察に詳しい情報が共有され、各地で手配ポスターが掲示されて、情報提供が呼びかけられます。

八田容疑者は、身長およそ1メートル75センチの中肉で、石川県、栃木県日光市、千葉市、それに、大分県杵築市に土地勘があるということです。

容疑者の情報は、別府警察署の電話番号、0977ー21ー2131で受け付けています。