宇宙飛行中の古川聡さん会見“人間の適応力のすごさに驚いた”

日本人として最高齢となる59歳で宇宙飛行を行っている古川聡さんが14日夜、国際宇宙ステーションから記者会見を行い、2回目となる今回のほうが宇宙空間への適応が早かったとして「人間の適応力のすごさに驚いた」と元気な様子で語りました。

日本人宇宙飛行士の古川聡さんは、日本時間の8月26日、アメリカの民間宇宙船「クルードラゴン」で打ち上げられ、28日午前0時すぎに国際宇宙ステーションの船内に入室して長期滞在を開始しました。

59歳の古川さんは、今回が2回目の宇宙飛行で、ことし3月、地球に帰還した若田光一さんと並んで、日本人として最高齢での宇宙飛行となります。

14日夜、古川さんは国際宇宙ステーションから日本のメディア向けの記者会見に臨みました。

古川さんは「前回は宇宙酔いで1週間ほど苦しんだが、今回はほとんどなく、人間の適応力のすごさに驚いている」と笑顔で語りました。

また、国際宇宙ステーションについては「実験器具や通信設備が大幅に進化しており、それに伴って高度な研究が行われている。宇宙食や生活用品なども充実しており、快適に過ごすことができている」と話しました。

最後に、「クルーや地上のスタッフと力をあわせて、着実に仕事をしていきたい」と抱負を語っていました。

古川さんは、今回はおよそ6か月滞在する予定で、将来の有人探査を見据えた科学実験などを行うことになっています。