アルゼンチン 8月の消費者物価指数が前年同月比124%上昇

激しいインフレが続く南米のアルゼンチンでは、8月の消費者物価指数が前の年の同じ月に比べて124%上昇し、政治情勢の不透明感から物価の高騰が加速するという見方が強まっています。

アルゼンチンの統計局は9月13日、8月の消費者物価指数が前の年の同じ月に比べて124.4%上昇したと発表しました。

インフレが年率で100%を超えるのはこれで7か月連続で、ことし7月の113%から伸び率は拡大しました。

このため、アルゼンチンの中央銀行は政策金利を21%引き上げて118%とするなど、インフレの抑制をはかっています。

一方、アルゼンチンでは8月に行われた大統領選挙に向けた予備選挙で、中央銀行の廃止などを訴える独立系の候補が首位に立つなど、10月の大統領選挙を前に政治情勢の不透明感が増しています。

記録的な干ばつの影響で、アルゼンチン経済を支える大豆やトウモロコシなど農産物の生産が大きく減っていることも重なり、インフレは今後さらに加速するという見方が強まっています。