北朝鮮 ロシアとの首脳会談「重大問題と協力事項 満足な合意」

北朝鮮は13日に開かれたキム・ジョンウン(金正恩)総書記とロシアのプーチン大統領との首脳会談について、一夜明けた14日、国営メディアを通じて発表し、「重大な問題と当面の協力事項について、満足な合意と見解の一致をみた」として、成果を強調しました。

専用列車でロシアを訪問している北朝鮮のキム・ジョンウン総書記は13日、極東のアムール州にあるボストーチヌイ宇宙基地で、4年ぶり2回目となるプーチン大統領との首脳会談に臨みました。

これについて、北朝鮮は一夜明けた14日、朝鮮中央テレビなどを通じて発表し、両首脳は高位級の往来など多方面での交流・協力や、政治、経済、軍事などについて深く意見を交わし、「国家の主権と発展利益、地域と世界の平和と安全、国際的正義を守るうえでの重大な問題と当面の協力事項について、満足な合意と見解の一致をみた」として、成果を強調しました。

また、キム総書記はプーチン大統領に対して、都合のよい時期の訪朝を要請し、大統領は快く受け入れたとしています。

両国の軍事協力の拡大の行方に関係国の関心が集まっていますが、具体的な合意内容は明らかにしていません。

一方、会談に先立って、キム総書記はプーチン大統領の案内で新型ロケット「アンガラ」の組み立てを行う施設や、ソユーズロケットの発射台などを視察した際、ロシアが宇宙産業分野で成し遂げた成果や経験、今後の展望について話を聞いたということです。

キム総書記は次の訪問先へ出発したということで、極東ハバロフスク地方のコムソモリスク・ナ・アムーレでロシア空軍の戦闘機などを製造している工場を視察する見通しです。