アメリカ議会 AI規制の法整備についてIT大手トップと初の協議

生成AIの開発競争が加速する中、アメリカ議会はIT大手各社のトップを招集し、AI=人工知能を規制する法整備について初めての協議を行いました。

アメリカメディアは、今後数か月かけて規制法案の作成を進めると伝えています。

アメリカ議会上院は13日、AIの規制をめぐる超党派の特別会議を初めて開き、ことし7月に新たにAI企業を立ち上げたイーロン・マスク氏のほか、ChatGPTを開発したオープンAIのサム・アルトマンCEO、旧フェイスブック、メタのマーク・ザッカーバーグCEOなどIT企業各社のトップと協議を行いました。

会議は非公開で行われましたが、アメリカメディアなどによりますと、はじめに民主党の上院トップ、シューマー院内総務が「イノベーションと安全性の両立を図る」などと述べ、安全なAI開発の実現を目指す考えを示したということです。

そのうえで、「AIが定着していくのを、見て見ぬふりをするわけにはいかない」などとして、今後数か月かけて規制法案の作成を進める考えを示したということです。

マスク氏は協議の後、記者団に対し、「AIが間違った方向に向かった場合の影響は甚大で、規制は事後的ではなく、先回りして行うべきだ」などと述べ、ルール作りの重要性を改めて強調しました。

ことし11月で、世界中で急速に利用が拡大した生成AI、ChatGPTの登場から1年が経つのを前に、法整備に向けた動きが加速しています。