中国とベネズエラ 両国関係格上げ宣言 アメリカをけん制か

中国の習近平国家主席と南米ベネズエラで独裁を続けるマドゥーロ大統領が北京で会談し、両首脳は両国関係を格上げすると宣言しました。

関係強化を図ることで、共に対立するアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。

習近平国家主席と中国を公式訪問している南米ベネズエラのマドゥーロ大統領は13日、北京の人民大会堂で会談しました。

中国外務省によりますと、この中で両首脳は両国関係を格上げすると宣言し、習主席は「中国とベネズエラは互いに信頼し合うよき友人で、共に発展するよきパートナーだ」と述べ、協力を強化していく姿勢を示しました。

これに対し、マドゥーロ大統領は「今回の訪問と両国関係の格上げには歴史的な意義があり、必ずや新たな時代を切り開くだろう」と述べたということです。

アメリカは、中国やロシアの支援を受けて反米左派で独裁を続けるマドゥーロ政権に対し制裁を科していて、中国としては関係強化を図ることで、共に対立するアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。