米 新型コロナ「XBB.1.5」対応のワクチン接種 今週にも開始

アメリカCDC=疾病対策センターは12日、新型コロナウイルスの「XBB.1.5」に対応するワクチンについて、生後6か月以上を対象とした接種を推奨すると発表しました。これを受け、アメリカでは、今週にも製薬会社のファイザーとモデルナがそれぞれ開発したワクチンの接種が始まる見通しです。

CDCの専門家委員会は12日、新型コロナウイルスの「XBB.1.5」に対応する1価ワクチンについて議論し、生後6か月以上を対象とした接種を推奨する意見を賛成多数でまとめました。

これを受けて、CDCはこうしたワクチンの接種を正式に推奨すると発表しました。

製薬会社はすでにワクチンの出荷準備を整えていて、アメリカでは今週にも製薬会社のファイザーとモデルナがそれぞれ開発した「XBB.1.5」に対応するワクチンの、生後6か月以上を対象とした接種が始まる見通しです。

アメリカでは現在、XBB系統の「EG.5」が感染の主流となっていますが、CDCは、現在流行している変異株に対してもこれらのワクチンは効果があるとしています。

CDCは、無保険の人でも保健当局の施策などにより大部分が無料でワクチンを接種できる状況だとしたうえで「自分自身と愛する人を守るためにもワクチンを接種してほしい」と呼びかけています。