立民 泉代表 米国務省高官と両国の連携強化で一致 訪米中に

アメリカを訪れている立憲民主党の泉代表は国務省の高官と会談し、日米同盟を基軸とする党の外交方針を説明し、中国を念頭に両国の連携強化を進めていく必要があるという認識で一致しました。

立憲民主党の泉代表は、おととし代表に就任して以来初めてアメリカを訪れていて、日本時間の13日未明、アメリカ国務省で東アジア地域を担当するモイ国務次官補代理と会談しました。

この中で泉代表は、日米同盟を基軸とする党の外交方針を説明し、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、東南アジア各国などとも連携しながら抑止力を高めるべきだという考えを伝えました。

そして両氏は東京電力・福島第一原発の処理水の放出をめぐり、日本産の水産物の輸入を全面的に停止している中国の動きも踏まえ、日米両国の連携強化を進めていく必要があるという認識で一致しました。

また、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてアメリカの核兵器を同盟国で共有する「核共有」について議論すべきという意見が一部で出ていることを踏まえて、泉代表は「非核三原則を守るため認められない」という党の立場を伝えたということです。

会談後、泉代表はNHKの取材に対し「モイ国務次官補代理からは『核共有は賛同しない』という意見が明確に出された。核の拡散を防ぐという立場には変わりないというアメリカの姿勢だった」と述べました。