NY原油市場 先物価格 一時1バレル=89ドル台 ことし最高値更新

12日のニューヨーク原油市場ではOPEC=石油輸出国機構の原油の需要の見通しを受けて需要は底堅く需給が引き締まるとの見方から国際的な原油の先物価格がおよそ10か月ぶりに一時、1バレル=89ドル台まで上昇し、ことしの最高値を更新しました。

ニューヨーク原油市場では原油価格の上昇傾向が続いていて、12日は国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が去年11月以来、およそ10か月ぶりに一時、1バレル=89ドル台まで上昇してことしの最高値を更新しました。

サウジアラビアが主導するOPEC=石油輸出国機構がこの日、発表した原油の需要の見通しを受けて需要は底堅く需給が引き締まるとの見方が広がったことが主な要因です。

市場関係者は「原油の供給面でもサウジアラビアによる自主的な追加減産がことし12月末まで延長されたことなどもあって原油価格の上昇傾向がどこまで続くのか、見通せなくなっている」と話しています。