広域強盗グループ幹部 狛江事件の数日前 知人に車の手配依頼か

一連の広域強盗のうち、東京 狛江市の住宅で90歳の女性が暴行を受けて死亡した事件で、実行役に指示を出していたとして逮捕された特殊詐欺グループの幹部が、事件の数日前に国内にいた知人に対し、車や運転役の手配を依頼していたことが捜査関係者への取材でわかりました。

フィリピンを拠点にした特殊詐欺グループの幹部、今村磨人容疑者(39)や、渡邉優樹容疑者(39)ら4人は、実行役と共謀し、ことし1月、狛江市の住宅に侵入して、この家に住む大塩衣與さん(90)を結束バンドで縛り、暴行を加えて殺害したうえ、高級腕時計などを奪ったとして、12日に強盗殺人などの疑いで再逮捕されました。

捜査関係者によりますと、幹部らは当初、事件の6日前に実行する計画だったものの、当日、車の運転役が千葉県での強盗傷害事件に関わったとして逮捕されたため、取りやめていたということです。

その後、再び実行を計画した際に、今村容疑者が、国内にいる知人の男性に対して、事件に使うための車や運転役の手配を依頼していたことが捜査関係者への取材でわかりました。

運転役らに数十万円を支払うなどと依頼をしてきたということですが、男性は応じなかったということです。

警視庁は、詳しいいきさつを調べるとともに、指示系統や役割分担について解明を進めることにしています。