米 FDA コロナXBB.1.5対応ワクチン 生後6か月以上対象に認める

アメリカのFDA=食品医薬品局は、新型コロナウイルスのオミクロン株の一種で「XBB.1.5」に対応するワクチンについて、生後6か月以上を対象に使用を認めると発表しました。

11日にFDAが使用を認めたのは、製薬会社のモデルナとファイザーがそれぞれ開発した、オミクロン株の「XBB.1.5」に対応するワクチンです。

使用の対象は生後6か月以上で、FDAは、ワクチンの安全性と有効性に問題はないとしています。

12日にアメリカのCDC=疾病対策センターが開く専門家を集めた会議の議論を踏まえて、CDCが最終的に推奨すれば、ワクチンの接種が行われることになります。

アメリカでは、ことしに入って新たに入院する患者数は減少傾向が続いていましたが、7月から増加に転じ、9月2日の時点では、1週間あたりおよそ1万8000人余りとなっています。

変異株の「EG.5」が全体のおよそ2割を占め、感染の主流となっていて、FDAは「今回のワクチンは、現在、流行している変異株に対しても効果が期待できる。今後、著しく病原性の高い変異株が出現しないかぎり、インフルエンザのワクチンと同様に、年1回のワクチンの更新が必要になる可能性がある」としています。

日本でも9月に、「XBB.1.5」に対応した両社のワクチンが承認されていて、今後の追加接種で使われる予定です。