「セブン銀行」顔認証でATM利用できるサービス 来年春から開始

キャッシュカードがなくても、顔認証でATMを利用できるサービスを「セブン銀行」が来年の春から始めることになりました。

「セブン銀行」は、全国のコンビニや駅などに、およそ2万7000台設置しているATMを活用した新規の事業を12日発表しました。

このうち、キャッシュカードがなくてもATMで顔認証を行った上で、暗証番号を入力すれば現金の入金や出金ができるサービスを来年春から始めます。

また、今月26日から、各地の金融機関と提携しATMでマイナンバーカードなどの本人確認書類を読み取り顔認証も行うことで、口座開設や住所変更などが行えるサービスを開始します。

将来的には、ATMでホテルのチェックインや、給付金の受け取りなどができるようにすることも検討しています。

ATMをめぐっては、維持のコストがかかることやキャッシュレス決済の普及で利用者が減っていることから、金融機関の間で減らす動きが相次いでいて、会社では新たなサービスによってATMの利用の増加につなげたいとしています。

セブン銀行の松橋正明社長は「今回開発したATMがさまざまな金融機関に使っていただけるよう開放していくイメージだ。いろいろなサービスにつなげていきたい」と話しています。