リビア 大雨による洪水で1000人以上死亡か 被害状況確認急ぐ

北アフリカのリビアで、大雨による洪水で地元メディアは1000人以上の遺体が埋葬されたと伝えていて、当局が詳しい被害状況の確認を急いでいます。

リビア東部のデルナで11日、大雨による洪水が発生し、地元メディアは1000人以上の遺体がすでに埋葬されたと伝えています。

また多くの人の行方が分かっておらず、被害者の数は増えるおそれがあるということです。

現地からの映像では、道路が広い範囲で冠水し、車のタイヤが見えないほど水につかっているのが確認できます。

リビア東部では数日前から広い範囲で雨が降り、当局は学校を休校にするなどして、市民に警戒を呼びかけていました。

現地では大雨によって一部の幹線道路が通行できなくなっているほか、通信状況も悪くなっているということで、地元当局は復旧を進めるともに、詳しい被害状況の確認を急いでいます。

岸田総理大臣 お見舞いのメッセージ

北アフリカのリビアで大雨による洪水で被害が出ていることを受けて岸田総理大臣は12日夜、リビアのドゥバイバ暫定首相宛てにお見舞いのメッセージを出しました。

この中では「洪水により多くの尊い命が失われ、多くの方々が被害に遭われたとの報に接し、大変心を痛めています。犠牲になられた方々に対し哀悼の意を表するとともに、ご遺族に対し謹んでお悔やみ申し上げます」としています。

その上で「被害に遭われた方々の回復と被災地の1日も早い復興を心からお祈りします。日本は、現地のニーズを踏まえて必要とする支援を検討する用意があります」としています。