福島 15河川で水があふれるなど被害確認 全容把握と復旧急ぐ

9月8日の記録的な大雨で、福島県ではいわき市と南相馬市の合わせて15の河川で、水があふれたり護岸や堤防の一部が壊れたりする被害が確認され、県は被害の全容把握と復旧を急いでいます。

福島県によりますと、9月8日の記録的な大雨で、いわき市では新川や蛭田川、宮川など、合わせて10の河川で増水した川の水が堤防からあふれました。

また、常磐地区を流れる藤原川では2か所で堤防が決壊し、このうち1か所では80メートルにわたって損傷したコンクリートの護岸のうち10メートルほどが完全に崩壊しました。

さらに南相馬市では、北鳩原川と川房川で土を盛って造られた堤防の一部が川の水に削り取られたほか、小高区を流れる前川の堤防が3か所、小高川の堤防が1か所、決壊していたということです。

県は、流失した堤防や護岸の代わりに設置する大型の土のうを用意して復旧を進めるとともに、ほかにも堤防などが壊れた河川があるとみて、被害の全容把握と復旧を急いでいます。