東日本大震災から12年半 岩手 釜石の海岸で行方不明者の捜索

東日本大震災から11日で12年半です。岩手県釜石市の海岸では警察官などがいまも行方が分からない人の捜索活動を行いました。

捜索が行われたのは、釜石市両石町の真白区内海岸です。

捜索を前に、集まった警察官など13人が海に向かって黙とうをし、釜石警察署の田中洋二署長が「ご遺族の方の気持ちに応えるためになんらかの手がかりや、思い出の品が発見できるよう捜索をして欲しい」と訓示しました。

東日本大震災で、岩手県内では先月末時点で震災関連死を含めて5145人が犠牲となり、今も1108人が行方不明となっていて、このうち、釜石市では今も152人の行方が分かっていません。

警察官たちは漂流物がある付近や海岸沿いを歩いて、行方不明者の手がかりを探していました。

警察によりますと、岩手県内では2017年3月に釜石警察署の管内で行方不明者の氏名が記載されたカードが見つかって以降、手がかりは見つかっていないということです。

参加した釜石駅前交番の鈴木華恋巡査は「1かけらでも1粒でも、ご家族のもとに返したいという強い思いでここに立っています」と話していました。