岸田首相 午後から人事調整本格化へ 内閣改造と自民役員人事

岸田総理大臣は、13日内閣改造と自民党の役員人事を行うのを前に11日午後から茂木幹事長ら党幹部と相次いで会談し、調整を本格化させることにしています。

G20サミットなどに出席するため、インドを訪れていた岸田総理大臣は、一連の日程を終え、11日朝、政府専用機で羽田空港に帰国しました。

岸田総理大臣は、13日内閣改造と自民党の役員人事を行う意向を表明していて、現在、総理大臣公邸で人事の構想を練っているものとみられます。

そして、午後からは自民党本部で茂木幹事長や森山選挙対策委員長ら幹部と相次いで会談し、人事の調整を本格化させることにしています。

また、公明党の山口代表とも会談して対応を協議する方針です。

岸田総理大臣は麻生副総裁と、茂木氏を留任させるとともに、森山氏も政権の要職に起用する方向で検討を進めています。

このほか一連の人事では、松野官房長官と自民党の萩生田政務調査会長の処遇や、公明党が引き続き求めている国土交通大臣のポストの扱い、それに全体の規模や女性閣僚が増えるかどうかなどが焦点となります。

岸田首相 無言で党本部を出る

岸田総理大臣は、午後4時半すぎに自民党本部を出た際、記者団から「幹事長や官房長官など、骨格は固まったのか」と問われたのに対し、無言で車に乗り込みました。

共産 小池書記局長「早期の国会召集を」

一方、共産党の小池書記局長は、記者会見で「内閣改造と言っても、政治姿勢や政策を変えるわけではない。『政治の改造』が必要であり、新しい内閣をつくるのであれば、直ちに臨時国会を召集し、きちんと議論する場をつくることが政府の責任だ。日を置かず、できるだけ早期の国会召集を求めていきたい」と述べました。