処理水放出“3回目 トリチウム濃度 検出下限を下回る” 環境省

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出開始後、環境省が1週間に1度行っているモニタリングの3回目の結果について、環境省は11日、これまでと同様に、すべての地点でトリチウムの濃度は検出できる下限を下回ったと発表しました。

東京電力福島第一原発にたまる処理水の海への放出開始後、環境省は1週間に1度の頻度で、海水のモニタリングを行っています。

3回目のモニタリングは、放水口の付近や遠いところでおよそ70キロメートルの地点などこれまでより範囲を広げて福島県沖と宮城県沖、それに茨城県沖のあわせて11地点で、今月5日から6日にかけて海水の採取を行い、研究所でトリチウムなどの濃度について分析しました。

その結果について11日、11地点すべてでトリチウムの濃度は検出できる下限値としていた1リットルあたり10ベクレルを下回ったと発表しました。

先月27日に発表の1回目と今月1日発表の2回目と同様の結果となっています。

環境省は当面1週間に1回の頻度でモニタリングを続け、結果はホームページやSNSで公表していくことにしています。