スペインサッカー連盟会長辞任表明 女子W杯祝賀会で選手にキス

サッカー女子のワールドカップで優勝したスペインチームの祝賀会で、選手の唇にキスをしたことで強い批判を浴びていたサッカー連盟の会長が、10日、みずから辞任すると明らかにしました。

10日、辞任を表明したのはスペインサッカー連盟のルビアレス会長です。

会長は先月20日のサッカー女子のスペインチームの祝賀会で、主力選手の唇にキスをしたことで国内外から強い批判を浴びました。

FIFA=国際サッカー連盟が3か月の資格停止の処分を出しましたが、ルビアレス会長はキスは合意の上だったなどとして辞任を拒否していました。

しかし、スペインの検察が性的暴行などの疑いで捜査を開始し、被害を受けた選手も6日、合意はなかったなどとして会長の告訴に踏み切りました。

ルビアレス会長は声明のなかで「FIFAによる処分や訴訟のため、会長職にとどまることができないのは明らかだ。会長職にしがみつくことはスペインのサッカーにとってプラスにならない」などと述べました。

今回の問題をめぐってはスペイン代表の多くの選手やスタッフが会長への抗議のためプレーを拒否したり辞任するなど、大きな波紋が広がっていました。