“原付きバイク” 総排気量125CC以下も区分追加検討 警察庁

原付き免許や普通自動車免許で運転できる「原付きバイク」。現在は総排気量50CC以下のバイクが該当しますが、警察庁は、条件を満たした総排気量125CC以下のバイクも区分に加えることについて、検討を開始しました。

「原付きバイク」は、原付き免許や普通自動車免許で運転することができ、若者から高齢者まで、身近に利用できる乗り物として普及していますが、再来年11月に、排ガスの規制基準が強化され、現在のエンジン性能のままでは新たな生産ができなくなります。

一方、業界団体からは50CC以下のまま規制に適合した原付きバイクを生産するには開発費用がかさみ、採算が取れないなどといった声があがっていました。

こうした状況を踏まえ、警察庁は現在は普通自動二輪に分類される総排気量125CC以下のオートバイのうち、最高出力を4キロワット以下に制御し、速度が出ないようにしたものも「原付きバイク」の区分に加えることについて、検討を開始しました。

11日、第1回目の会合が開かれる検討会には、交通心理学の専門家や業界団体なども参加し、▽車体が大きくなっても安全性に問題がないかや、▽どのように最高出力を制御するかなどを議論し、年内に提言を取りまとめる予定です。

警察庁は提言の内容を踏まえ、法令の改正を検討することにしています。

警察庁によりますと区分の見直しが行われても、原付きバイクの運転に必要な免許に変更はなく、時速30キロの制限速度や2段階右折などの交通ルールも引き続き適用されるということです。