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モロッコ地震から72時間 現地では懸命な捜索や救助活動続く

北アフリカのモロッコで8日に起きた強い地震では、これまでに2500人近くが死亡しました。生存率が急激に下がると言われる発生から72時間が迫る中、現地では懸命な捜索や救助活動が続いています。

モロッコ中部のマラケシュから南西およそ70キロにあるハウズ州の山岳地帯で現地時間の8日深夜に発生したマグニチュード6.8の地震ではモロッコ内務省によりますとこれまでに2497人が死亡し2476人がけがをしたということです。

現地では地震の発生から丸2日以上たち、生存率が急激に下がると言われる72時間が迫るなか、懸命な捜索や救助活動が続いています。

一方で、山岳地帯に村や集落が点在し、地元の人によりますと支援が届かず、孤立しているところもあるということでハウズ州の町アミズミズでは11日午前、集落などに向かう救助隊や車に支援物資をのせたボランティアなどの姿が見られました。

4台の車にパンやミルク、それにガスボンベなどの支援物資を積んでマラケシュから来たというグループの一人は「山岳地帯の集落では食料も水もなく、救助も来ていない。できるだけの支援をしたい」などと話していました。

山あいの道では地震によるとみられる落石などもあり、重機を使って通行を確保する作業が進められていて、救助や支援を被災者にいかに早く届けるかが課題となっています。

山岳地帯での救助や支援活動が難航か

震源地のハウズ州では大きな被害を受けた村や集落が山岳地帯に点在していて、地元の人によりますと支援が届かず、孤立しているところもあるということで、救助や支援活動が難航しています。

このうち、ハウズ州の町アミズミズから20キロほど山あいに入った集落では、11日の朝の時点でも救助や支援が届いていないということです。

一方、アミズミズでは一部の地区で多くの建物が倒壊したり、激しく損壊したりしていて、被災した人たちは、急ごしらえのテントなどに身を寄せ合っていました。

山あいの被災地では朝晩は一気に冷え込みますが、テントなどが全く足りていないということで人々は毛布や布などで作った急ごしらえのテントで夜を過ごしたということです。

自宅と経営する自転車修理店が倒壊した49歳の男性は「食べ物は近所の住民と分け合ってなんとかしているが、まずは住まいを確保したい。職場も失ってしまったが、政府の対応に期待したい」と話していました。

またテントに家族4人で身を寄せている58歳の男性は「女性や子どもを優先的にテントで寝かしているが、若い男性たちのテントが足りず、広場で横になるしかない。きょうにも政府が追加のテントや毛布を送ってくれるが、雨が降ったら、みんな体調を崩してしまうだろう」と話していました。

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