岸田首相 インドを出発し帰国の途 G20など一連の日程終えて

ASEAN関連の首脳会議やG20サミットに出席するため、インドネシアとインドを訪れていた岸田総理大臣は一連の日程を終え、日本時間の10日夜、帰国の途につきました。

岸田総理大臣は、今月5日からASEAN=東南アジア諸国連合との首脳会議やG20サミットに出席するため、インドネシアとインドを訪問しました。

ASEAN関連の会議では、福島第一原発の処理水放出の安全性を説明し、理解を呼びかけたほか、会場で中国の李強首相と短時間、立ち話を行い、日本産の水産物の全面的な輸入停止措置を即時撤回するよう求めました。

またG20サミットでは、ロシアによるウクライナ侵攻を背景にした食料危機などの地球規模の課題に積極的に貢献する姿勢を示し、国際社会の協調を促しました。

岸田総理大臣は、一連の日程を終えたあとインドで記者会見し、処理水放出について「国際社会の理解は一層広まった」と成果を強調するとともに、中国に対し、WTOなどの枠組みを活用し、輸入規制の即時撤回への働きかけを続けていく考えを示しました。

岸田総理大臣は日本時間の10日夜8時半すぎ、政府専用機で帰国の途につきました。

11日朝、日本に帰国し、9月13日の内閣改造と自民党の役員人事に向けた調整を本格化させる方針です。