和歌山から返還 ジャイアントパンダ「桃浜」が中国で公開

ことし2月に和歌山県白浜町のテーマパークから中国に返還されたジャイアントパンダの「桃浜」が、四川省にあるパンダの繁殖研究基地で外国メディアに公開されました。

ジャイアントパンダの「桃浜」は、和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」で飼育されていましたが、ことし2月に父親の「永明」と双子の姉の「桜浜」とともに中国に返還されました。

現在、四川省にあるパンダの繁殖研究基地で飼育されていて、9日、「桃浜」の元気な姿が外国メディアに公開されました。

「桃浜」は飼育員が竹を並べると奥のほうからゆっくりと近づいてきておいしそうに食べ始め、見学に訪れていた親子連れなどから「かわいい」といった声があがりました。

飼育員によりますと「桃浜」は当初、中国での環境に慣れず戸惑う様子も見られましたが、いまではほかのパンダと遊ぶようになったということです。

姉の「桜浜」は健康状態に問題はありませんが、少し臆病な性格のためか、大勢の人が見学に訪れる場所に出てくることはほとんどないということです。

一方、人間に例えると90歳に相当し、今月14日に31歳になる「永明」は元気に暮らしていて、繁殖研究基地では「永明」の飼育を通じて、高齢のパンダの健康状態の変化などを研究しているということです。